
銀山温泉の宿は、どこも絵のように素敵で。能登屋さんに泊まると、ほかの宿と何が違うのか知りたくて。



階段も壁の絵も、大正から昭和の手仕事のまま残る木造の宿です。地下には、開業のころからの元湯、洞窟風呂もあります。
※この記事は、公式サイトと楽天トラベルの掲載情報、宿泊者の口コミをもとにまとめています(26年10月時点)。筆者が泊まって書いた体験記ではありません。料金や空室は予約ページでご確認ください。
能登屋旅館の階段は、大正時代からそのままの姿で残っています。飴色のツヤが、年月の重みを伝えています。
山形県尾花沢市の銀山温泉にある「能登屋旅館」は、明治25年創業の宿です。国の登録文化財に指定された木造の館で、公式の施設概要では客室は和室15室(26年10月時点)です。地下には元湯の洞窟風呂があり、高台には展望露天風呂もあります。
- 国の登録文化財の木造館。階段は大正時代から、左官の鏝絵(こてえ)は昭和7年の作がそのまま残ります
- 洞窟風呂と展望露天風呂。開業のころからの元湯は貸切風呂で、高台の露天風呂は白銀の滝を望みます(冬期は閉鎖)
- 尾花沢牛などの会席。夕食は地元産の食材を使った料理です
能登屋旅館|銀山温泉の宿帳、木造の登録文化財
所在地や泉質、食事の場所など、予約の前に知っておきたいことを表にしました。掲載情報から確認できなかった項目は、その旨も書いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 山形県尾花沢市大字銀山新畑446 |
| 温泉 | 泉質は含食塩硫化水素泉。浴場は男女の大浴場と露天風呂、元湯の洞窟風呂(貸切)、展望露天風呂(冬期は閉鎖)。源泉かけ流しや、加水・加温・循環の表示はありません |
| 客室 | 公式の施設概要では、和室15室(バス・トイレ含む)と、宿泊人数は最大82名(26年10月時点)。本館と別館があり、15室の内訳は記載がありません |
| 食事の場所 | 夕食は尾花沢牛など地元産の食材を使った会席。食事処か部屋食かは、記載がありません |
| アクセス | JR大石田駅から路線バスで約40分(楽天トラベルの記載)。大石田駅発の送迎バスは、希望者が宿へ問い合わせる形です。宿泊者専用の駐車場は15台分 |
| 最終更新 | 26年10月 |
- 階段や鏝絵など、建物そのものを味わいたい
- 夕食のあと、ガス灯の灯る温泉街を歩きたい
- 大浴場のほかに、洞窟風呂のような湯も使い分けたい
\ 木造の館の客室|空いている部屋を見る /
能登屋旅館|飴色の階段と鏝絵、4階の談話室
チェックインの前後は、館内を歩くだけでも見どころが続きます。
玄関を上がったら、まず階段へ。鏝絵や談話室まで、見どころが続きます。
壁には、左官職人・後藤市蔵が昭和7年に仕上げた鏝絵(こてえ)があります。鏝絵は、漆喰を盛り上げて絵や文字を描く左官の技です。鳳凰と桐の飾りの中央には、銀山を開いた祖とされる「木戸佐左ェ門」の名が記されています。
公式サイトでは、建物は「木造3階建て」と書かれ、談話室は4階とされています。吹き抜けの天井が目をひき、外から見える展望部分にあたる部屋で、大正10年に完成した特徴的な部分を、いまは談話室として使っています。
入口脇の「山ぼうし」は、宿泊者だけが使える休憩スペースです。湯上がりに、お茶を片手に川のせせらぎを聞く場所として設けられています。
能登屋旅館|元湯の洞窟風呂と、高台の展望露天風呂
浴場は4種類あります。男女の大浴場と露天風呂、地下の洞窟風呂、高台の展望露天風呂です。
地下の洞窟風呂は、開業のころから元湯として使われてきた湯船です。いまは貸切風呂として利用できます。貸切の申し込み方法や時間は、予約のときに聞いておきましょう。
泉質は含食塩硫化水素泉です。ただ、浴場ごとの湯の扱い(かけ流しか、加水・加温・循環か)は、表のとおり記載がありません。
展望露天風呂へは、旅館から高台へ続く長い階段を上ります。白銀の滝を望む風呂です。
展望露天風呂は、冬期(12月〜4月頃)は雪のため閉鎖です。2025年10月には、近隣で熊の出没が報告されたため、その年は閉鎖するとの告知が出ました。2026年の今季の扱いは、お知らせにありません。入れるかどうかは、泊まる時期が近づいたら宿に確かめてください。
\ 洞窟風呂のある宿|プランを見る /
能登屋旅館|尾花沢牛の会席と、ガス灯の夜
夕食は、尾花沢牛など地元産の食材を使った会席です。品数が多いことは、楽天トラベルの口コミにも書かれていました。
朝食の献立は、記載がありません。食事の制限については、ベジタリアンとビーガンの料理、極度のアレルギーへの対応はしていないと、公式サイトに明記されています。食事に制限がある場合は、予約の前に宿へ相談してください。
夕食のあとは、銀山温泉の夜の散策へ。宿は、ガス灯の柔らかな光が温泉街を照らし、昼間とは違う雰囲気になると紹介しています。銀山温泉は約500年の歴史をもち、昔は銀の鉱山として栄えた温泉地です。
能登屋旅館を選ぶ前に|階段と工事、冬の展望風呂
古い木造の宿は、好みがはっきり分かれます。掲載情報から、合いそうな人と、ためらいそうな人を並べました。
古さを味わえる人
- 建物を味わう人。階段、鏝絵、談話室と、見どころが館内にそろっています
- 夜の散策を楽しみたい人。夕食のあとに、ガス灯の温泉街を歩けます
- 湯を使い分けたい人。大浴場、洞窟風呂、展望露天風呂と、浴場が複数あります
不便を感じやすい人
- 足腰に不安がある人。古い木造の建物で、エレベーターの有無は記載がありません。階の希望は予約のときに相談を
- 展望露天風呂が目当ての人。冬期は閉鎖で、2025年10月には熊の出没による閉鎖の告知が出ました
- 食事に制限がある人。ベジタリアン、ビーガン、極度のアレルギーには対応していません
- 外観の写真を撮りたい人。2025年12月の公式のお知らせでは、本館の屋根の修繕工事が2026年7月以降に延期とされていました。その後の実施状況は確認できませんでした。足場の有無は、予約のときに確かめましょう
能登屋旅館|行く前の疑問、5問
泊まる前に引っかかりそうな点を、答えつきで5つ並べました。
- 洞窟風呂には入れますか?
-
開業のころから元湯として使われてきた洞窟風呂は、いまは貸切風呂としての利用です。申し込み方法や時間は、予約のときに宿へ確かめてください。
- 展望露天風呂は冬も入れますか?
-
12月から4月頃は、雪のため閉鎖です。2025年10月には、熊の出没が報告されたため閉鎖するとのお知らせが出ました。2026年の今季の扱いは、お知らせにありません。そのときは、男女の大浴場と地下の洞窟風呂は利用できるとされていました。
- 駅からどう行きますか?
-
JR大石田駅から路線バスで約40分です。大石田駅発の送迎バスもあり、希望する人は宿へ問い合わせる形です。車なら、宿泊者専用の駐車場が15台分あります。
- 食事のアレルギーや菜食には対応していますか?
-
ベジタリアンとビーガンの料理、極度のアレルギーには対応していません。そのほかの食事制限は、予約の前に宿へ相談してください。
- 客室に風呂はありますか?
-
公式の施設概要では、和室15室にバスとトイレが含まれています。客室の風呂が温泉かどうかは、記載がありません。
能登屋旅館|朝の川沿いを、白銀の滝まで
翌朝は、チェックアウトの前後に温泉街を歩いてみましょう。宿の散策案内には、白銀の滝、かじか橋、銀鉱道などが並んでいます。
階段を上り、地下の元湯へ降り、夜はガス灯の下を歩く。上り下りの多い木造の館で過ごす一晩が、能登屋旅館の一夜です。
展望露天風呂まで楽しみたいなら、泊まりたい季節に入れる時期かどうかを、予約ページで確かめておきましょう。
\ この一夜の空き日を|カレンダーを開く /
建物ではなく、源泉かけ流しの湯と米沢牛で宿を選ぶなら、米沢に近い小野川温泉の亀屋万年閣という選び方もあります。
参考資料
能登屋旅館 公式サイト(当館について・お部屋・温泉・ご利用案内・お知らせ・銀山ぶらり散策)、楽天トラベル 施設ページ・宿泊者の口コミ
山形県の温泉宿|同じ旅路の宿をもっと見る
(原稿待ちのダミー本文)


コメント